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「苦手なもの」 ライフサイエンス

2010年02月09日

カテゴリー:ライフサイエンス

 

POCスタッフブログを愛読してくださっている皆様、こんにちは。
国際事業開発グループのエムです。

今日は「苦手なもの」を語るところから始めさせていただきたいと思います。

人間だれしも苦手なものがあります。
どうしてもダメなものって?と聞かれると、嫌いな食べ物を思い浮かべる方が多いようですが、私の場合、一番に思い浮かぶもの、それは「ヘビ」。
万人に好かれる動物ではないでしょうが、とにかく、怖いのです。どんなに小さな赤ちゃんヘビでも、もう絶対にダメ。
ガラス越しなら大丈夫だろうといわれて、動物園のヘビ展示コーナーに連れて行かれたことがありますが、パニックを起こしかけました。
今や女性ファッションの定番となったパイソン柄アイテムも、ごく最近まで触ってみる気にもなれませんでした。
道で紐状のものが落ちていると絶対に避けて歩きますし(それがヘビだったらと思うと近寄れない)、ヘビの写真はもちろん、「ヘビ」という言葉を見るだけで、ゾクゾクしてきます。
この原稿を書くのもほとんど命がけです(涙)。

それほどに苦手だという話をしていたら、甥っ子に「トカゲは嫌いじゃないの?」と聞かれました。
好きじゃないけど別に怖くはないよ、とその時は答えたのですが、そうやってセットで挙げられることの多いトカゲとヘビ、考えてみるとどういう基準で分類されているのかよく知らないことに気づきました。
ご存知の方も多いかと思いますが、トカゲの中には足のないものもいるため、足の有無では区別できません。
では、その違いは何ぞや? というわけで、冷や汗を流しつつ、調べてみました。
1)    瞼
トカゲには瞼がありますが、ヘビには瞼がありません。
ドライアイにならないのか?と心配になりますが、コンタクトレンズのような膜でおおわれているため、問題ないらしいです。
2)    耳
トカゲには耳(正確には耳孔)がありますが、ヘビには耳はありません。
接地面積の大きいヘビは、全身で振動を感じることで耳の代わりを果たしているのでしょう、たぶん。
3)    顎の構造
トカゲの下顎は人間同様1個の骨からなり、上顎骨とは関節で結合していますが、ヘビの下顎骨は先端が分離している上、上顎骨とも結合していないという、伸び縮み自由な状態。だから口が大きく開いて、大きな動物を丸呑みすることができるわけです。
この他、うろこの構造や肺機能などにも相違があるということが分かり、ちょっと賢くなった気がしました。

このような、様々な動物の種差を研究する学問の一つに、比較解剖学というのがあります。私が通っていた大学には比較解剖学を研究している先生もいらして、その講義はなかなか興味深いものだったのですが、実用化に結びつきやすい研究ではないため、ヒトもお金も集まらないということをおっしゃっていました。
確かに、すぐに生活に役立つ技術に結びつくものではないかもしれませんが、100年後の技術革新のタネになる可能性は誰にも否定できません(ノーベル賞を受賞された下村先生の
GFPの発見などは好例ですね)。
昨今、大型グラントで実用化をサポートするシステムの整備が進んでいることは大変喜ばしいと思う一方で、「100年後のためのタネまき」的な研究の育成も忘れないでいてほしいと願う今日この頃です。

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